図面100枚、転記はゼロに——CAD図面から数量計算書を自動作成

課題
設計会社から届く図面を、専任の担当者が目で読み、Excelへ手で打ち直していました。しかも、ただの書き写しでは終わりません。図面は同じ形の部材をひとまとめにして描いてあるのに、計算書のほうは使う箇所ごとに1行ずつ書き出す必要があるためです。この作業ができるのは業務を深く理解した人だけで、残業で対応せざるをえない状況が続いていました。
サービス概要
PDFの設計図を放り込むと、計算式まで入ったExcelの計算書が出てきます。建設向けの部材メーカーの設計部門と一緒に開発しているシステムです。図面から部材の記号や寸法を読み取るだけでなく、その部材がどの製品の、どこに使われるものかまで判定します。
ソリューション
図面の文字を、位置ごと読み取る
PDFの図面に埋め込まれた文字を、図面上のどこにあるかとあわせて読み取ります。板やボルト、アンカーといった部材の記号、寸法、数量、材質を、図面の様式が何種類あっても同じ手順で取り出します。

その部材が、どの製品のどこに使われるか
取り出した部材を、図面上の位置関係から製品に紐づけます。別の表に書かれた実際の寸法を割り当て、製作する数のぶんだけ、使う箇所ごとの行に書き出します。図面のまとめ方と計算書の書き方の違いを埋める、いちばん人手のかかっていた判断です。

Excelを、数式ごと白紙から組み上げる
できあがった数字を流し込むのではなく、重量の計算、集計、シートをまたぐ参照、最後の総括表までを、計算式として組み立てて出力します。使う箇所の数に応じて行数も自動で増減します。受け取った側が後から手で直せる、ふつうのExcelとして出てきます。

導入効果・まとめ
CAD図面を読んで、Excelに書ける
図面をブラウザに置くだけで計算書が出てきます。判断がつかなかった箇所は「要確認」として理由つきに並び、読めない図面も理由を出して止まります。なお立ち上げの時期は、印がついていない箇所も含めて全部見ていただくようお願いしています。数量が抜ける場合がまだ残っていることを、私たちが把握しているためです。それでも担当者の仕事は、白紙のExcelに打ち直すことから、出てきた計算書を印のついた箇所から確かめることに変わりました。
