データを一歩も外に出さずに、クラウドAIを超える精度

課題
監査の現場では、多くの取引を人が目で確かめることになり、見落としが起きやすくなります。疑わしい点を見つけても、なぜ疑わしいのかを文書にまとめるのに時間がかかります。一方で、扱うのは取引そのもののデータです。取引データを外部のAIに送るのは社内で承認できない、という理由から、クラウドのAIサービスは最初から選択肢に入りませんでした。
サービス概要
取引データを一切社外に出せないという制約があったので、机の上に置けるパソコン1台の中だけで動くAIを作りました。会計・監査の分野で、1ヶ月の実証として検証したものです。請求書や契約書の読み取りから、書類どうしの突き合わせ、疑わしい取引の指摘書づくりまでが、その1台で完結します。
ソリューション
紙の書類を、外に出さずにデータへ変える
請求書や領収書、契約書をスキャンした画像を、手元のパソコンの中で動くAIが直接読み取ります。発行元、日付、金額といった項目を、あとから集計できる形のデータとして取り出します。データが外に出ないので、機密性の高い書類でも扱えます。

見つけるのは仕組み、説明するのがAI
請求書、入出金の明細、承認のやり取りを突き合わせ、二重払いや、承認を経ていない支払いを見つけます。見つける部分は決まった手順で行い、AIは「なぜ疑わしいか」を書く役に回ります。AIに不正だと決めさせない形にしたうえで、全件を漏れなく通せます。

反証と確認事項まで書いた指摘書を出す
疑わしい取引ごとに、要約・根拠・想定される反証・確認すべき事項・不足している証拠を、そのまま読める形で出力します。担当者は白紙から書き起こすのではなく、指摘書を起点に裏取りを始められます。

期待できる変化
機密データを外に出さずAI化できる
「データを外に出せないからAIは使えない」という前提を、実機で外して見せた段階です。市販のグラフィックボードを1枚積んだパソコン1台で、契約書の重大な論点を見つけるところは、外部のクラウドAIの上位サービスと比べても引けを取らない結果になりました。用意した不正のケースも、すべて検知しています。
