数日がかりの積算、AIの算定が人手の答えと一致した

課題
入札の内訳書づくりは、1件あたり1週間から、大きなものでは2ヶ月かかる仕事でした。発注者が配るPDFの参考事項欄を人が読み、既存の積算ソフトに条件を1つずつ入力して単価を出します。基準に載っていない単価は、過去の類似工事を記憶を頼りに探すしかありません。土木だけで年間およそ100件。詰まるのは、読んで入力するところと、ベテランしか辿れない過去の実績を探すところの2つでした。
サービス概要
建設会社の入札業務で、発注者から配られる資料を読み取り、内訳書の単価を埋める仕組みを検証しました。数量表と参考資料から施工の条件を取り出し、積算基準の単価を当て、基準にない項目は過去の類似工事から候補を出します。システムはこれから作る段階で、いまは手作業で精度を確かめています。
ソリューション
配布資料から条件を読み取り、明細に分ける
発注者が配るPDFから名称・規格・単位・数量を取り出し、管の口径や土質、昼夜の別といった参考事項を条件として整理します。「掘削900立方メートル」のような一行を、実際の施工内容ごとの明細に分解します。

基準の単価と過去の実績、二段構えで当てる
条件が決まった明細に、積算基準の単価を照合します。基準にない項目は、過去の見積や実績を検索し、条件の近いものを候補として示します。ベテランしか辿れなかった近い過去の案件が、誰の手元にも並びます。

判断が要る行だけを人に回す
自動で決まった行、確認が要る行、当てられなかった行を画面で分けて示します。全件を見直すのではなく、確認が必要な行だけに目を向ければよくなります。確定したものは、発注者が指定する様式のまま内訳書として出力します。

期待できる変化
積算の専門判断をAIで再現
実際の案件の資料で、初めて見るデータでも代表的な項目の条件を、原典どおりに取り出せました。金額は補正前の標準単価で算定するため、御社が積算ソフトで出す確定額とは差が出ます。まずはその差を突き合わせて、補正の幅を確かめるところからの着手になります。単価表は会社の資産として外から差し込む構成のため、条件の読み取りから明細への分解までは、共通の仕組みに載せられます。
