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Claudeとは——使い方・料金・ChatGPTとの違いを仕事目線で解説

Claudeとは——使い方・料金・ChatGPTとの違いを仕事目線で解説

下岡 稔
2026.10.17

ChatGPT、Geminiと並んで名前を聞くようになったClaude(クロード)。文章が自然で、長い資料を読ませても崩れにくいことから、仕事で使う人が増えています。この記事では、Claudeがどんな生成AIなのか、料金プランの違い、登録から基本の使い方、そして仕事で効く機能までを、初めて触る方向けにまとめました。情報は2026年10月時点のものです。

Claudeとは——Anthropic社が作った生成AI

Claudeは、米国のAI企業Anthropic(アンソロピック)が開発している生成AIです。使い方はChatGPTとほぼ同じで、画面の入力欄に質問や指示を書くと、Claudeが文章で答えます。文章の作成・要約・翻訳、資料の読み込み、表やグラフの作成、プログラムの作成まで、一般的な生成AIでできることはひととおりこなせます。

開発元のAnthropic——OpenAIから分かれてできた会社

Anthropicは、ChatGPTを開発したOpenAIから分かれてできた会社です。OpenAIで研究を率いていたダリオ・アモデイ氏(現CEO)らが独立し、2021年に設立しました。

アモデイ氏はOpenAIでGPT-2やGPT-3の開発に関わるなかで、AIは規模を大きくするほど賢くなり続けると確信しました。同時に、賢くなるほど、安全に使うための研究も欠かせなくなると考えるようになります。ところが、安全性への向き合い方をめぐって当時の経営陣と方針が合いませんでした。そこで、自分たちの考える形でAIを作るために、志を同じくする仲間とともに独立しました。

こうした成り立ちから、Anthropicは今もAIの安全性の研究に力を入れています。本社はサンフランシスコにあり、2025年10月には東京オフィスも開設しました。

モデルの種類——Fable・Opus・Sonnet・Haiku

Claudeには性能と速さの異なる「モデル」が複数あり、用途に応じて切り替えて使います。2026年10月時点の現行モデルは次の4つです。

Claudeの4つのモデル(Haiku・Sonnet・Opus・Fable)の位置づけ・向いている用途・使えるプランを比べた図

※この図は、Claudeが作成したものです。

Anthropicの公式ドキュメントでは、迷ったらまずOpus 5.5を使うよう案内しています。どのモデルも、約100万トークンという、本数冊分にあたる長い文章を一度に読み込めます。トークンや一度に読める量については「生成AIのトークンとは」「コンテキストウィンドウとは」で詳しく解説しています。

なお、モデル名は数か月単位で新しいものに置き換わります。使う時点の最新モデルを、Claudeの画面のモデル選択メニューで確認してください。

ClaudeとChatGPT・Geminiとの違い

主要な生成AIはどれも基本的な性能が高く、「どれを使っても大抵の仕事はできる」のが今の状況です。そのうえで、Claudeの特徴としてよく挙げられるのが、文章の自然さ、長い資料の読み込み、コーディングの3点です。一方で、画像の扱いには大きな違いがあります。

文章が自然

言い回しが落ち着いていて、日本語のビジネス文書でも手直しが少なく済むと言われることが多いです。社外に出すメールや報告書、翻訳など、文章の質がそのまま仕事の質になる場面で選ばれています。

長い資料に強い

契約書や報告書、議事録など、長い資料をまとめて読ませても内容を取りこぼしにくいのが特徴です。複数の資料を読み比べて、違いや矛盾点を洗い出すといった使い方にも向いています。

コーディングに強い

プログラミングの評価が高く、開発者の間で特に支持されています。この強みを業務の自動化に広げたのが、後述のClaude Codeです。

画像は作れない——「描く」より「組み立てる」

注意したいのが画像の扱いです。Claudeは、写真や図表、スクリーンショットを読み取って内容を説明するのは得意ですが、ChatGPTやGeminiのように画像そのものを生成する機能はありません(2026年10月時点)。そのため、写真のようにリアルな画像や、絵の具や鉛筆で描いたような絵は作れません。

同じプロンプト「猫の絵を描いて」で、Claudeが図形を組み合わせて描いた猫のイラストと、Geminiが生成した絵画風の猫の絵を並べた比較

たとえるなら、パワーポイントの図形を組み合わせて資料やイラストを作るのは得意でも、美術の時間に描くような絵は描けない、というタイプです。ClaudeはHTMLやSVGといったコードで図形を組み合わせ、それを画像にする形で図を作ります。図解やグラフ、文字が中心のバナー、丸や三角でできたシンプルなイラストなら作れます。先ほどの「モデルの種類」の図がまさにその例で、Claudeが書いたHTMLを画像にしたものです。写真やリアルなイラストが必要なときは、ChatGPTやGeminiを使いましょう。

得意分野で使い分ける

Googleのサービスとの連携ならGemini、画像生成や機能の幅広さならChatGPT、というように、それぞれに得意分野があります。4大AIの違いと使い分けは「生成AI比較——ChatGPT・Gemini・Claude・Copilot」で詳しく比較しています。

料金——無料版と有料プランの違い

Claudeは無料で使い始められます。有料プランは、個人向けのPro・Maxと、法人向けのTeam・Enterpriseに分かれています。組織で導入するなら、管理機能が整っていて入力データが学習に使われない法人向けプランを検討しましょう。

プラン別の料金

2026年10月17日時点の公式料金ページ(日本向け)の金額は次のとおりです(米ドル建て・消費税10%込み)。金額・条件は変更が多いため、契約前には必ずClaude公式の料金ページで最新情報を確認してください。

プラン 個人/法人 月額 主な違い
Free 個人 $0 主要な機能を試せる。使えるモデルはSonnet・Haiku
Pro 個人 $22(年払いなら$220=月あたり約$18) Opus・リサーチ・Claude Codeが使える
Max 5x 個人 $110(月払いのみ) Pro比5倍の利用量。最上位モデルのFableを週の上限の50%まで使える
Max 20x 個人 $220(月払いのみ) Pro比20倍の利用量。最上位モデルのFableを週の上限の50%まで使える
Team(Standardシート) 法人 1人$27.50/月(年払いなら$22/月) 管理機能・SSO。入力データは初期設定で学習に使われない
Team(Premiumシート) 法人 1人$137.50/月(年払いなら$110/月) Standard比5倍の利用量。Fableを週の上限の50%まで使える
Enterprise 法人 1人$20/月(年払いのみ・20席から)+APIレートでの使用量 監査ログなど大企業向けの管理機能

無料版と有料版(Pro)の違い

機能 Free Pro
Sonnet・Haiku 利用可 利用可
Opus 利用不可 利用可
Fable 利用不可 使用クレジット(追加の従量課金)でのみ利用可
プロジェクト 5個まで 無制限
Artifact・ウェブ検索・コネクタ・メモリ 利用可 利用可
リサーチ 利用不可 利用可
Claude Code 利用不可 利用可

無料版でも主要な機能はひととおり試せますが、利用量の上限が低く、上限に達すると時間をおいてから再開することになります。仕事で毎日使うなら、Opusが使えて利用量も増えるProからのスタートが基本です。

利用量の上限

有料プランの利用量は「5時間ごとの枠」と「週ごとの上限」の二段階で管理されています。上限に達したときの扱いや、従量課金に切り替えて使い続ける「使用クレジット」の仕組みは「Claude Codeの料金」で、ChatGPT・Geminiなど他社の法人プランとの料金比較は「生成AI比較」で詳しく解説しています。

始め方——登録とアプリ

Claudeは、ブラウザでもアプリでも、同じアカウントで使えます。まずアカウントを作り、使いたい端末にアプリを入れましょう。

アカウントを作る

登録は無料で、数分で終わります。手順は次のとおりです。

  1. claude.aiを開く……ブラウザでclaude.aiにアクセスします。スマホアプリやデスクトップアプリから始めても、手順は同じです
  2. 登録方法を選ぶ……「Google で続ける」「Appleで続ける」「メールで続ける」から選びます
  3. メールのリンクを開く(メールで登録した場合)……「Secure link to log in to Claude.ai」という件名のメールが届きます。同じ端末でリンクを開けば、そのままログインできます。別の端末で開いた場合は確認コードが表示されるので、元の端末に入力します
  4. 電話番号を認証する……SMSで届く6桁のコードを入力します。新規登録では全員が必須で、省略できません。SMSを受け取れる携帯電話の番号が必要で、固定電話やIP電話、アプリで発行した番号は使えません

利用できるのは18歳以上です。なお、Claudeのアカウントには専用のパスワードがありません。ログインするときは、毎回GoogleやAppleのアカウントか、メールのリンクを使います。

パソコン・スマホのアプリ

ブラウザのほか、次のアプリでも使えます。アプリは無料版を含むすべてのプランで使え、同じアカウントでログインすれば、会話の履歴は端末をまたいで共有されます。

種類 対応する環境 入手先
デスクトップアプリ Mac、Windows(Linuxはベータ版) 公式のダウンロードページ。WindowsはMicrosoft Storeからも入手可
スマホアプリ iPhone、Android App Store、Google Play

仕事で使うなら、デスクトップアプリがおすすめです。ショートカットキーですぐに呼び出せるほか、後述のClaude Code(有料プラン)もこのアプリから使えます。

外出先ではスマホアプリの音声モードで、話しかけながら使うこともできます。実際に散歩しながら使ってみた様子は「散歩しながらClaudeと勉強する」で紹介しています。

基本の使い方

ここからは、実際の画面を見ながら基本の使い方を紹介します。画面はブラウザ版(claude.ai)のもので、デスクトップアプリやスマホアプリでもほぼ同じです。

質問・指示を書いて送る

画面中央の入力欄に、やってほしいことを書いて送信します。「〜について教えて」でも答えてくれますが、仕事で使うなら、指示の書き方を少し工夫するだけで、そのまま使える答えが返ってくるようになります。

おすすめは、「指示」「制約条件」「出力形式」に分けて、「##」の見出しを付けて書く方法です。見出しで区切ると、AIが「何を・どんな条件で・どんな形で」求められているのかを読み取りやすくなります。ここでは例として、社内勉強会の案内文を頼んでみます。

Claudeの入力欄に、「指示」「制約条件」「出力形式」の3つの見出しで社内勉強会の案内文を依頼するプロンプトを入力した画面

  • 指示:何をしてほしいか(営業部向けの社内勉強会の案内文を書く)
  • 制約条件:守ってほしいこと(テーマ・日時・対象、AIに詳しくない人にも響くトーン、決まっていない情報は「〇〇」で空ける)
  • 出力形式:どんな形で出してほしいか(件名と本文、本文は300字程度)

プロンプトの書き方は「生成AIへのプロンプトの書き方」で詳しく解説しています。書けたら、右下の矢印ボタンを押して送信します。

送信したプロンプトに対して、Claudeが件名と本文に分かれたメールの下書きを返した画面。本文には日時・場所・講師・対象・持ち物・申込の項目が並び、下に「コピー」「メールで開く」のボタンがある

件名と本文に分かれた、メールの下書きの形で返ってきました。本文には日時・場所・講師・対象・持ち物・申込と、案内文に必要な項目がそろっています。制約条件で指定したとおり、まだ決まっていない場所や講師などは「〇〇」として空けてあり、何を埋めればいいかも添えてくれています。下書きの右下にある「コピー」や「メールで開く」から、そのままメールに使えます。

ファイルや画像を渡す

入力欄の左下にある「+」ボタンを押すと、次のようなメニューが開きます。

入力欄の「+」ボタンを押して開いたメニュー。ファイルまたは写真を追加、スクリーンショットを撮る、プロジェクトに追加、コネクタ、リサーチ、ウェブ検索などが並ぶ

いちばん上の「ファイルまたは写真を追加」から、PDF・Word・Excel・画像などを添付できます。資料の要約、表データの集計、スクリーンショットの内容確認など、「これを読んで〜して」という使い方がClaudeの得意分野です。

同じメニューには、ほかにも仕事で使う機能がまとまっています。

  • プロジェクトに追加:会話をプロジェクト(後述)に入れる
  • コネクタ:Googleドライブなど、外部のツールとつなぐ(後述)
  • リサーチ:調査をまとめて任せる(有料プラン。後述)
  • ウェブ検索:最新の情報をWebで調べてから答える。チェックが付いていればオン

モデルを切り替える

入力欄の右下に表示されているモデル名(画面では「Opus 5.5」)をクリックすると、使うモデルを選べます。

モデル名をクリックして開いたメニュー。Fable 5.1、Opus 5.5、Sonnet 5.5、Haiku 5.5と、エフォートの設定が並ぶ

メニューには、モデルごとに向いている用途が添えられています。

  • Fable 5.1:最も困難な課題に(Maxプランなど)
  • Opus 5.5:複雑な作業から日常的なタスクまで
  • Sonnet 5.5:シンプルなタスクに最も効率的
  • Haiku 5.5:素早い回答に最適

迷ったらOpus、すばやく答えてほしいときはHaiku、という使い分けが目安です。その下の「エフォート」では、推論の深さ、つまり回答する前にどれだけじっくり考えさせるかを選べます。推論の仕組みは「推論モデルとは何か」で解説しています。画面では「中」になっていて、難しい分析を頼むときは上げると、時間はかかりますが答えの質が上がります。

仕事で効く機能

Claudeには、チャット以外にも仕事を効率化する機能がそろっています。代表的なものを紹介します。

プロジェクト——資料と指示をまとめておく

プロジェクトは、テーマごとに資料と指示をまとめておける作業スペースです。たとえば「提案書作成」というプロジェクトに、会社概要やサービス資料、過去の提案書をアップロードし、「当社の営業担当として回答する」と指示を書いておけば、その中での会話は毎回その前提を踏まえて答えてくれます。毎回同じ資料を添付する手間がなくなり、回答の品質も安定します。

Artifact——成果物を横に表示する

Artifactは、文書・表・グラフ・簡単なWebページなどの成果物を、会話とは別の画面に表示する機能です。「この売上データをグラフにして」と頼めばその場でグラフが表示され、そのまま修正を重ねたり、ファイルとして保存したりできます。

リサーチ——調査をまとめて任せる

リサーチ(有料プラン)は、Claudeが自分で何十ものWebページを調べて、出典つきのレポートにまとめる機能です。競合調査や市場動向の下調べなど、人がやると半日かかる調査を数分〜数十分で終わらせます。通常のウェブ検索は無料版でも使えます。

コネクタ——社内のツールとつなぐ

コネクタを使うと、GoogleドライブやGmail、カレンダー、Slackなどのツールとつないで、その中の情報をClaudeに読ませられます。「今週の予定から、準備が必要な打ち合わせを洗い出して」のように、ツールをまたいだ作業を頼めるようになります。仕組みについては「API・MCPとは」で解説しています。

Claude Design——資料をデザインさせる

Claude Designは、スライドや資料のデザインを作らせる機能です。自社のデザインルールを渡しておけば、それに沿った資料を作れます。詳しくは「Claude Designの使い方」をご覧ください。

Claude Code——作業そのものを任せる

Claude Code(有料プラン)は、チャットで答えをもらうだけでなく、Claude自身がパソコン上のファイルを読み書きして、いくつもの手順がある作業を進めるツールです。もともとはプログラミング用ですが、資料作成や営業準備など、コード以外の業務の自動化にも使えます。「Claude Codeとは」で詳しく紹介しています。

会社で使うときの注意

入力したデータの学習利用を確認する

個人向けのFree・Pro・Maxプランでは、入力した会話をAIの学習に使ってよいかを、利用者自身が選ぶ仕組みになっています。設定は、「設定」→「プライバシー」にある「Help improve our AI models」(AIモデルの改善に協力する)のスイッチで、いつでも変更できます。スイッチをオフにすると、会話は学習に使われません。業務で使う場合は、登録時の選択と現在の設定を必ず確認してください。

Claudeの設定画面の「プライバシー」。「Help improve our AI models」のスイッチで、会話を学習に使うかどうかを切り替えられる

法人向けのTeam・Enterpriseプランは、初期設定で入力データが学習に使われません。社員に業務で使わせるなら、個人プランを各自で契約させるより、Team以上で一括導入するほうが管理面でも安全です。

社内ルールを決めてから使う

どの生成AIでも同じですが、顧客情報や個人情報をどこまで入力してよいか、出力内容をそのまま社外に出してよいかといったルールは、導入前に決めておく必要があります。考え方は「会社でAIを使う前に——情報漏洩と学習、2つのリスクへの対応」にまとめています。

まとめ

ClaudeはAnthropic社が開発した生成AIで、自然な文章と長い資料の読み込み、コーディングに強みがあります。無料版でもプロジェクトやArtifact、ウェブ検索などの主要機能を試せるので、まずは日々の文書作成や資料の要約から使ってみるのがおすすめです。

仕事で毎日使うならProプラン、組織で導入するならTeamプラン以上が目安です。慣れてきたら、プロジェクトで自社の資料を覚えさせたり、コネクタで社内ツールとつないだりして、「質問に答えてもらう」から「作業を任せる」使い方へ広げていきましょう。

出典

Claudeを「使える」から「業務に組み込む」へパンハウスの生成AI研修では、ClaudeやChatGPTを自社の業務に合わせて使いこなすところまで、実務の題材で学べます。ツール選びや社内ルールづくりのご相談もお気軽にどうぞ。詳しくはこちら